株式会社ながろ不動産

不動産仲介の両手仲介・片手仲介とは?|不動産売却豆知識(第16回)

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不動産仲介の両手仲介・片手仲介とは?|不動産売却豆知識(第16回)

不動産仲介の両手仲介・片手仲介とは?|不動産売却豆知識(第16回)

2024/01/122024/02/19

不動産には専門的な知識や用語が多く、一般のお客様には特にわかりにくいと思います。

本ブログ内では、「不動産売却豆知識」シリーズとして、不動産取引に役立つ豆知識を解説します。

不動産取引に役立つ豆知識を解説していく不定期更新シリーズの第16回!

「両手仲介・片手仲介」をテーマに、不動産仲介の仕組みについて解説します。

 

<不動産仲介とは>

不動産仲介とは、売主から不動産売却、買主から不動産購入の依頼を受け、売主と買主の間に入り両者の契約を成立されることをいいます。

売却、購入相談から資金計画、条件交渉、契約締結、引渡しまで、円滑な不動産取引をサポートします。

 

<仲介手数料>

不動産売買契約が締結した時点で、仲介手数料が発生します。

仲介手数料は、宅地建物取引業で上限が下記のように設定されています。

◎売買価格200万円以下の場合

売買価格×5%+消費税

◎売買価格200万円超~400万円以下の場合

売買価格×4%+2万円+消費税

◎売買価格400万円超の場合

売買価格×3%+6万円+消費税

仲介手数料は、売主・買主双方がそれぞれ支払う必要があります。

 

<両手仲介・片手仲介とは>

両手仲介とは、1つの物件に対し1社が売主、買主の双方を仲介することをいい、片手仲介とは、売主、買主がそれぞれ別の不動産会社が担当し、共同で仲介を行うことをいいます。

両手取引では、不動産会社は1つの取引で売主、買主の双方から仲介手数料をいただけるため、片手仲介を行う場合の2倍の仲介手数料を受領することが可能です。

 

<両手仲介のメリット・デメリット>

◎メリット

売主担当の不動産会社は、売主の売却動機のヒアリングや物件の調査などを行った上で売価役活動をしているため、売り物件の事情を把握しています。

購入希望者に、物件の良い点だけではなく、あらかじめ物件の懸念点や注意点などを伝え物件を紹介することができます。

また、不動産会社が売主、買主双方とコミュニケーションを取れるため、円滑に取引が進めることができます。

 

◎デメリット

売主、買主の双方を1社が担当するため、「少しでも高く不動産を売りたい」売主と「少しでも安く買いたい」買主の間で利益が相反します。

アメリカなど不動産の両手仲介を禁止している国もあります。

また、不動産会社が両手仲介を狙い、売り物件を他社に紹介させないよう「囲い込む」ケースもあります。

囲い込みは、売主の売却機会を逃す原因となり、専属専任媒介契約・専任媒介契約では法律上禁止されています。

 

<片手仲介のメリット・デメリットとは>

◎メリット

売主、買主を別の不動産会社が担当するため、利益相反の関係にはならない点はメリットと言えます。

また、重要事項説明書や売買契約書を作成する際、二社で確認できるため、万が一の説明漏れなど防ぐことも可能です。

 

◎デメリット

片手取引の場合、買主担当の不動産会社は物件を紹介、案内する段階では物件の詳細な調査を行っておらず、買主がすぐに購入を判断することが難しいかもしれません。

また、売主、買主を担当する不動産会社が別々のため、取引がスムーズに行えない場合もあります。

 

<まとめ>

基本的には、不動産仲介会社の多くは両手仲介を目指します。

両手取引は、売主、買主の間で利益が相反すると説明しましたが、一番売主様のことを理解し、一番物件のことを知っている不動産会社が、一生懸命販売活動をした結果が両手仲介だと思っています。

ただし、「囲い込み」をしなかった場合に限りますが・・・。

また、売主様とコミュニケーションが取れていれば、買主様との交渉の中でも妥協点が見つけやすいと思います。

買主様についても、あらかじめリスクなどを説明した上でご購入の判断をしていただけるため、両手仲介のメリットは大きいと思います。

両手仲介、片手仲介についてメリット・デメリットを上げましたが、どちらでも特に問題ないと思います。

これから不動産売却や購入をするお客様は、両手仲介・片手仲介があること、メリット・デメリットを頭の片隅にでも入れていただければと思います。

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<この記事の執筆者>

株式会社ながろ不動産
愛媛県松山市本町6-6-7 ロータリー本町306号

代表取締役 長櫓 陽光(ながろ ようこう)

宅地建物取引士

行政書士(愛媛県行政書士会所属)

2級ファイナンシャルプランニング技能士

不動産業界歴10年以上

電話番号 : 089-994-6393
FAX番号 : 089-994-6394


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