不動産売却に重要なレインズとは|不動産売却豆知識(第17回)
2024/01/132024/02/19
不動産には専門的な知識や用語が多く、一般のお客様には特にわかりにくいと思います。
本ブログ内では、「不動産売却豆知識」シリーズとして、不動産取引に役立つ豆知識を解説します。
不動産取引に役立つ豆知識を解説していく不定期更新シリーズの第17回!
「レインズ」をテーマに、不動産売却におけるレインズの重要性について解説します。
<レインズとは>
レインズとは、「Real Estate Information Network System」の頭文字をとった略称(REINS)です。
レインズは、不動産会社間の不動産物件情報交換のためのネットワークシステムです。
全国に4つのレインズがあり、愛媛県の物件は西日本レインズに登録されます。
レインズは、不動産会社(不動産流通機構会員)のみ使用することができ、一般の方は自身の売物件情報のみ閲覧が可能です。
<レインズの目的>
不動産会社は、レインズに売物件を登録することにより、他社への情報共有が容易に迅速に行うことができます。
専任媒介契約、専属専任媒介契約では、法律で売物件のレインズ登録が義務付けられています。
これは、専任媒介契約などで不動産の売却を依頼された不動産会社が、売物件を1社で抱え込むことを禁止し、売主の売却機会を広げるための規定です。
それぞれの媒介契約については、「知っておきたい 不動産売却の媒介契約とは?」をご参照ください。
また、不動産会社は、不動産の購入希望者に対し、レインズに登録されている物件を提供することができます。
購入希望者は、どの不動産会社に不動産探しの依頼をしても、レインズに登録している物件であれば提供してもらうことができます。
<レインズの重要性>
不動産売却において、レインズへの登録は重要です。
売主から不動産売却の依頼を受けた不動産会社は、様々な広告や販売活動を行い買主を探します。
しかし、1社での販売には限界があり、全ての物件の買主を自社で探すことは困難です。
そこで、レインズに物件情報を登録することにより、他の不動産会社に対して販売依頼をしているのです。
レインズに登録した物件については、他の不動産会社も自由に客付けできるのです。
レインズに正確にわかりやすい情報を登録することが、他の不動産会社にに客付けしていただく上で重要になります。
また、不動産売却をしたいが、親族や近所の方に知られたくない場合などは、一般的なインターネット広告や紙面広告ができません。
そのような場合に、業者間でしか閲覧できない「レインズ」に登録することにより、具体的に物件を探している顧客へのみ物件情報を提供することができます。
※売主が不動産売却依頼をした不動産会社が、買主も見つけて契約する場合を「両手仲介」といい、売主と買主がそれぞれ別の不動産会社が担当し契約する場合を「片手仲介」といいます。
両手仲介、片手仲介については、「不動産仲介の両手仲介・片手仲介とは?」にて解説しています。
<まとめ>
不動産を売却する上で、レインズはとても重要なのは上で説明した通りです。
ご依頼された物件の登録状況については、売主様でも閲覧可能です。
不動産会社がレインズ登録した際、レインズへの「登録証明書」が発行されます。
この登録証明書には、売主様閲覧用のIDとパスワードが記載されています。
不動産会社が正しく不動産情報や不動産販売状況を記載することができるため、不動産売却を不動産会社会社に依頼した場合は、「登録証明書」は必ずもらうようにしてください。
そもそも、不動産会社はレインズに登録した場合、「登録証明書」を売主様に発行しなければならないので、黙っていてもくれるとは思いますが・・・。
売主様ご自身でも、不動産会社がきちんとレインズに登録し、物件情報を他社に公開していることを確認することが重要です。
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<この記事の執筆者>
株式会社ながろ不動産
愛媛県松山市本町6-6-7 ロータリー本町306号
代表取締役 長櫓 陽光(ながろ ようこう)
宅地建物取引士
行政書士(愛媛県行政書士会所属)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
不動産業界歴10年以上
電話番号 : 089-994-6393
FAX番号 : 089-994-6394
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