不動産会社に頼らず不動産の相場を知るには？｜不動産売却豆知識（第5回）

不動産には専門的な知識や用語が多く、一般のお客様には特にわかりにくいと思います。

本ブログ内では、「不動産売却豆知識」シリーズとして、不動産取引に役立つ豆知識を解説します。

不動産取引に役立つ豆知識を解説していく不定期更新シリーズの第5回！

「不動産の相場」をテーマに、「不動産会社に依頼せず不動産の相場を知る方法」について解説します。

 

「所有する不動産の相場を知りたい！」と思ったことはありませんか？

不動産の相場を知りたいと思う場面はいくつかあります。

・不動産売却を検討している場合。

・相続が発生し、相続した不動産の価格を知りたい場合。

・遺言書を書く時の参考にしたい場合。

・子供の進学、独立、住み替えなどの資金計画が必要な場合。

・今売れば住宅ローンの残債はどのくらい残るか知りたい場合。など。

不動産の相場を知りたい時、みなさんはどうしますか？

 

まず思いつくのが、不動産会社に依頼して査定してもらう！でしょうか。

不動産会社に依頼すると、しつこく営業されたりしないかな？と不安になりますよね…。

 

じゃあ、ネットでよく見る「簡単〇〇秒で一括無料査定」で査定してもらうか！

ネット上でよく広告している不動産無料査定は、サイト運営会社が査定依頼情報を不動産会社に売って収益を上げるビジネスモデルなのです。

なので、査定依頼をしたら一斉に数社の不動産会社に査定依頼情報が送られ、査定前に不動産会社から電話が入ります。

不動産会社に直接査定依頼するのと変わらないのです。

 

そこで、今回は不動産会社に頼らず、ざっくり不動産相場を知る方法を解説します。

 

＜土地の相場を知る＞

◎路線価を利用して相場を調べましょう。

路線価とは、毎年7月に国税庁が発表する、道路に面する標準的な宅地の1平米当たりの価格で、1000円単位で表示されています。

路線価は相続税等の算出に使われるのもので、実勢価格の8割程度に設定されています。路線価から実勢価格の相場を知りたい場合は、0.8で割り戻してください。

路線価は、「路線価図・評価倍率表」で誰でも調べることができます。

相場の知りたい場所を検索し、路線価図を確認してみてください。

調べてみると、「80D」や「50E」と路線価が記載されているかと思います。

アルファベットについては、借地権割合になるので無視しても構いません。

「80」Dの場合、1平米の価格が80,000円ということになります。

1坪に直すと、80,000円×3.3＝264,000円となります。

0.8で割り戻した264,000円÷0.8＝330,000円が実勢価格の相場とわかります。

 

＜一戸建て・マンションの相場を知る＞

◎成約事例を調べましょう。

土地総合情報システムとレインズマーケットインフォーメーションを利用すると、過去の成約事例が閲覧できます。

詳しい成約事例の住所や具体的なマンション名はわかりませんので、町名や築年数から相場の知りたい不動産に近いものを選び、相場を知る参考にしてください。

地域によっては、成約事例が少なかったり、全くない場合があります。

 

◎売出事例を調べてみましょう。

アットホームやSUUMO、ホームズといった不動産ポータルサイトで、現在売りに出されている売出事例を調べてみましょう。

相場を知りたい不動産の周辺の売出事例を知ることで、相場を知ることができます。

ただし、実際の成約価格は売出価格から1割程度下がることが多いので、売出事例から相場を調べる時は1割程度下がることを考慮に入れる必要があります。

＜まとめ＞

不動産会社に査定依頼をすると、その後の営業が心配だと思います。

そこで、ある程度の相場を調べる方法を紹介いたしました。

ただし、土地の場合は、道路の種類や道路幅員、給排水管の埋設整備状況を戸建ての場合は、建物の状況などを調査しないと本来査定金額は出せません。

あくまで、解説した方法は参考価格だと思ってください。

松山市、松山市近隣市町村で不動産査定をご希望の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

私は、しつこい営業は苦手なのでしません！

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