不動産売却時の価格変更のタイミングとは
2024/02/232024/02/23
売主は不動産を少しでも高く売却したいものです。
売出価格が相場より割高の場合、成約は難しく当初の売出価格では広告の反響もないといったことも多くあります。
不動産売却を行う上で、売出価格の値下げは避けては通れないものとなります。
では、値下げのタイミングや値下げ幅はどのくらいなのでしょうか。
今回は、売出価格価格の変更について解説します。
<値下げのタイミング>
最初の値下げのタイミングは、売出開始後1か月を過ぎた頃です。
不動産の情報には、鮮度があります。
不動産を探している購入検討者は、SUUMOやアットホームといった不動産ポータルサイトを頻繁にチェックしています。
また、これらのポータルサイトは、購入検討者が会員登録し条件を入力することで、希望に使い不動産が新規物件として掲載された際に、メルマガでいち早く伝えます。
ポータルサイトに広告掲載することで、情報の周知はとても早くなっています。
1か月間売りに出し、反響が乏しい場合は価格変更を検討した方が良いでしょう。
<価格変更の効果>
価格変更の最大の効果は、不動産の売出し状況に変化を与えることができることです。
不動産が成約に結び付くタイミングは、売出し状況に変化があった時が非常に多いのです。
「新規物件」や「価格変更」が成約の絶好のタイミングです。
価格変更を行うことで、ポータルサイトでは「価格変更」や「新価格」といったアイコンが付けられます。
また、物件が気になる購入検討者は、物件に「お気に入り登録」をしておけば、価格変更があればポータルサイトから連絡が来て気づくことも可能なのです。
不動産ポータルサイトの機能を理解し、戦略的に価格変更することでより自身の不動産をアピールすることが可能なのです。
<価格変更の目安>
◎売却時期にはこだわらず、少しでも高く売りたい場合。
4,000万円から5,000万円以上の不動産の場合は、100万円程度の値下げ。
3,000万円台以下の不動産の場合は、50万円程度の値下げ。
この価格変更を約3週間ごとに行うと良いでしょう。
価格変更によって、売出し状況の変化を多く作り出すことができ、ポータルサイトの機能を用い、他の物件より目立たせることが可能です。
また、少しずつ値下げを行うことで、売却時のより高い相場での売却が可能となるでしょう。
◎早期売却を希望の場合。
売出価格から1割程度の値下げをすると良いでしょう。
物件に注目している購入検討者に対し、インパクトのある値下げを行いましょう。
ただし、大きく売出価格を下げる場合は、下げた金額から更に値段交渉が入ることも想定に価格設定を行う必要があります。
<まとめ>
不動産売却において、「売出価格」は非常に重要です。
売主の売却動機によっても、最適な売出価格は変わるでしょう。
売却を急いでいる場合には、相場に近い金額で売り出す必要があり、売却を急いでいない場合には相場より高い金額で売りに出し戦略的に価格変更をすることもできます。
不動産売却の際には、不動産会社任せにせずに売主自身でも、価格設定、価格変更のタイミングを検討する必要があるでしょう。
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<この記事の執筆者>
株式会社ながろ不動産
愛媛県松山市本町6-6-7 ロータリー本町306号
代表取締役 長櫓 陽光(ながろ ようこう)
宅地建物取引士
行政書士(愛媛県行政書士会所属)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
不動産業界歴10年以上
電話番号 : 089-994-6393
FAX番号 : 089-994-6394
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